リクルーティング ピックアップ 公開日:2024/04/19 更新日:2024/04/18

新卒採用の面接ではどんな質問をする?学生を見極めるための質問例

新卒採用の面接での見極めとは、自社の求める人材かどうかを正確に評価するための適切な質問を通じて行われます。 当記事では、新卒採用の面接での見極めを上達させることのメリット、実際の成功事例や、新卒採用の面接での見極めの簡単な導入方法について、お伝えします。

新卒採用における面接の流れ

挨拶・アイスブレイク

新卒採用の面接は、企業と応募者が互いのマッチ度を見極める重要な場です。面接は通常、挨拶とアイスブレイクから始まります。これにより応募者に対して敬意を表し、ポジティブな第一印象を与えることができます。また、挨拶を通じて面接官は応募者のコミュニケーションスキルや社交性を観察することができます。

アイスブレイクの段階では、通常、軽い話題や簡単な質問を投げかけることで、面接の緊張を和らげます。これは応募者がリラックスして自然体で話せるようにし、本来の人柄や能力を引き出すためです。リラックスした環境は、応募者が話をしやすくなるため、面接官がその人の真のポテンシャルを見極めやすくなります。

このように、挨拶とアイスブレイクは面接の流れの中で基礎を築く役割を持ち、面接全体の効果を高めるために不可欠です。それにより、双方にとって有意義な面接につながることが期待されます。

学生の自己PR

新卒採用の面接では、一般的に学生の自己紹介と自己PRを最初に求めることが多いです。これにはいくつかの理由があります。まず、自己PRを通じて、学生が自分自身をどのように表現し、アピールできるかを確認することができます。自己PRは、応募者が自己分析をしているか、そしてその結果をどのように語ることができるかを見るための重要な手段です。また、自己PRからはその学生がどのような価値観を持ち、何に情熱を持っているかが伝わってきます。

さらに、面接を始めるにあたって自己PRを聞くことは、応募者にとっても面接官にとっても会話の出発点となります。学生の話す内容から、面接官は更に深く掘り下げたいテーマを見つけ出し、質問を展開することができます。これによって、面接の流れがスムーズに進み、より多くの情報を引き出すことが可能になります。

自己PRを最初に行うことで、学生は緊張をほぐしやすくなり、自信を持って自分の強みや経験を話すことができるようになります。これは面接という状況で最も自分自身をうまく表現するために重要なポイントです。したがって、新卒採用の面接において自己PRを聞くことは、双方にとって有益なスタートとなるのです。

学生時代の経験についての質問

新卒採用の面接において、学生時代の経験を詳しく聞き出すことは、応募者の能力や人物像を理解する上で重要です。面接官は、学生の具体的な行動や達成を通じてその人の特性や能力を探る必要があります。たとえば、「大学生活の中で最も力を入れた活動は何ですか?具体的にどのような役割を果たしましたか?」という質問は、応募者がどのようにしてチーム内での役割を担い、どのような成果を出したのかを明らかにする手助けとなります。

さらに、「学生時代に参加した部活動やサークル活動での経験から、自己成長を感じた瞬間を教えてください」という質問は、応募者がどのようにして自己を向上させたか、またどのような瞬間に自己実現を感じたかを把握するのに役立ちます。この質問は、応募者の個性や価値観、成長意欲を浮き彫りにする効果があります。

これらの質問は、学生の過去の行動や選択が現在の能力や性格にどのように影響を与えているかを理解するのに役立ちます。面接官はこれらの質問を通じて、応募者の実体験に基づいた詳細な情報を得ることができ、それによってより公正で精密な評価が可能となるわけです。

学生の人となりを知るための質問

新卒採用の面接では、学生の人となりを深く掘り下げる質問が重要です。これにより、応募者の性格、価値観、対人関係のスキルなどが明らかになります。面接官は、例えば「大学時代に最も誇りに思っている成果は何ですか? それはなぜですか?」と尋ねることで、学生の価値観や優先事項を理解することができます。この質問は、どのような活動や成果が学生にとって意味があるのかを示します。

また、「困難な状況に直面したとき、あなたはどのように感じ、どのように対処しましたか?」という質問は、応募者がストレスや圧力の下でどのように行動するかを評価する手がかりとなります。このような質問は、応募者の回復力や柔軟性を見るのに役立ちます。

これらの質問は、応募者の内面的な特性や対人スキル、価値観を明らかにし、企業文化にどれだけ適合可能かを見極めるために非常に有効です。面接官はこれらの質問を通じて、学生の潜在的な能力や職場での適応性をより良く理解することができます。

企業への志望度を見るための質問

新卒採用の面接において、企業への志望度を見極めるための質問は重要です。これにより、応募者がどれほど自社に対して熱意を持っているか、そして事前にどれだけ調査を行っているかが明らかになります。たとえば、「当社を志望する理由は何ですか?」という質問は基本的ですが、応募者が企業のどの側面(例えば、製品、文化、成長戦略)に引かれているのかを理解する手助けとなります。この質問によって、応募者が表面的な理由ではなく、具体的かつ個人的な理由で企業を選んでいるかが分かります。

また、「当社のどの製品やサービスに最も興味がありますか? その理由も教えてください」と尋ねることで、応募者が企業の提供する価値や市場に対する理解度を把握できます。これは応募者が企業の事業内容をどれだけ深く理解しているかを示す良い指標となります。

さらに、「もし当社に入社したら、どのような貢献ができると考えていますか?」という質問は、応募者が自身のスキルや経験をどのように企業の利益につなげるかを探るものです。この質問から、応募者が具体的な目標やビジョンを持って応募しているかがわかります。

これらの質問は、応募者が単に仕事を得ることを目的としているのではなく、企業とその目標に真に興味を持ち、貢献しようとしているかどうかを評価するのに役立ちます。面接官はこれらの質問を通じて、応募者のモチベーション、業界への理解、そして長期的なキャリア目標の適合性を見極めることができます。

学生からの逆質問

新卒採用の面接では、学生からの逆質問を受けることで、彼らの興味の深さ、事前の準備の程度、そして職場への適応能力について多くの情報を得ることができます。逆質問は、応募者が面接や企業にどれだけ真剣に応募しているかを示す重要な指標です。例えば、学生が企業の文化やチーム構造、具体的な業務内容について質問する場合、それは彼らが企業とのフィット感を真剣に考えていることを示しています。このような質問は、彼らがただ職を得ることだけに焦点を置いていないことを示し、長期的なキャリアパスや企業との相互の成長に興味があることを伝えます。

また、技術進化や業界動向に関連する質問をする学生は、自己成長に熱心であり、業界の最新情報に常に敏感であることを示します。これは、応募者が専門分野に対して情熱を持ち、自らを常にアップデートし続ける意欲があることを示しています。

逆質問の中で、企業の将来の展望や挑戦に関する質問が出ると、学生がその企業での自分の役割をより広い視野で考えていることがわかります。彼らは自分が参加することで企業にどのように貢献できるかを理解し、企業の目標達成にどのように関わっていけるかを探ることに興味があります。

逆質問を通じて、学生がただの仕事ではなく、キャリアを築く場として企業をどれだけ真剣に考えているかが明らかになります。このような対話は、企業と学生双方にとって有益な情報交換の機会を提供し、お互いの期待を明確にし合意形成を促進します。

質疑応答・今後の流れなどの連絡

新卒採用における面接の終了時に行う質疑応答や今後の流れの説明は、採用プロセスにおいて重要なステップです。この時、面接官は明確かつ具体的な情報を提供し、適切なコミュニケーションを心がける必要があります。まず、質疑応答のセクションでは、応募者からの質問に対して正確で簡潔、かつ丁寧に答えることが求められます。これにより、応募者が企業や職種について正しく理解し、自らのキャリアプランと照らし合わせることができます。

また、面接の終わりに今後の選考プロセスについて説明する際には、具体的なスケジュールや連絡方法、必要な準備物などを詳細に伝えることが重要です。応募者が何を期待すべきか、次に何が求められるのかを明確にすることで、不安を軽減し、プロセスの透明性を高めることができます。特に、面接結果の連絡期日を明示することは、応募者に安心感を与えるために役立ちます。

注意する点としては、全ての応募者に対して同じ情報を提供することが挙げられます。これにより公平性を保ち、企業の信頼性を損なうことなく、候補者との良好な関係を築くことが可能です。また、応募者が質問しやすい雰囲気を作ることも大切で、それにより彼らが持つ疑問をクリアにし、ポジティブな体験として面接を終えることができます。

新卒採用で行われる代表的な質問例

成長意欲があるかどうかを確かめる質問

新卒採用の面接において成長意欲を確認するための質問は、学生が自己成長にどれだけ興味を持ち、努力をしているかを評価する上で非常に重要です。例えば、「将来のキャリアで達成したい目標は何ですか?」と尋ねることで、学生が自己のキャリアに対してどのようなビジョンを持っているのか、その目標達成のためにどのようなスキルや知識を習得する必要があると考えているのかが明らかになります。この質問は、応募者が自分自身の将来に向けてどれだけ前向きかつ具体的な計画を持っているかを示します。

さらに、「専門的なスキルや知識をどのようにして向上させたいと考えていますか?」という質問は、学生が自己のスキルアップに対してどのような姿勢を持っているか、具体的な学習意欲や自己投資の意志を確認するのに役立ちます。このような質問によって、応募者が積極的に学び、自分自身を発展させるために何をしているのか、また将来に向けてどのような努力を想定しているのかを把握することができます。

これらの質問を通じて、新卒候補者が自己成長とキャリア構築に向けてどれだけ熱心で、意欲的であるかを見極めることができます。これにより、企業は自社の文化や目標に合致するポテンシャルを持つ人材を見つけ出す手助けとなります。

協調性があるかどうかを確かめる質問

新卒採用の面接で協調性を見極める質問は、応募者がチーム環境でどのように機能するかを理解するために不可欠です。例えば、「チームプロジェクトにおいて、あなたが果たした役割について教えてください」という質問は、応募者がチーム内でどのような位置づけで活動していたか、またその中でどのような貢献をしたのかを明らかにします。これにより、その人がリーダーシップをとるのか、サポート役として機能するのか、あるいはさまざまな役割を柔軟にこなすことができるのかを評価することができます。

また、「チームメンバーと意見が異なる時、どのように対処しましたか?」という質問は、応募者が対立や異なる意見にどう対応するかを探ります。この回答からは、応募者が他人の意見を尊重し、建設的な解決策を見つけるためにどのようなアプローチを取るかがわかります。これは、チームワークを重視する職場環境において特に重要な能力です。

これらの質問は、新卒候補者が他人と協力して目標を達成する能力や、チーム環境での対人スキル、協調性を有しているかどうかを評価するためのものです。これにより、企業はチームワークを重んじる職場文化に適合するかどうかを判断するための重要な情報を得ることができます。

計画性があるかを確かめる質問

新卒採用の面接で計画性を確認する質問は、応募者が自己管理能力を持ち、目標に向けてどのように行動計画を立てるかを理解するために重要です。たとえば、「大学時代に設定した目標はありますか?それを達成するためにどのような計画を立てましたか?」という質問は、応募者が長期的な目標を設定し、それを達成するためにどのようなステップを踏んできたのかを明らかにします。この回答から、彼らが目標達成のために具体的で実行可能な計画をどの程度熟考して作成できるかが分かります。

また、「プロジェクトや課題を管理する際に、どのようにしてスケジュールを組み立てますか?」と尋ねることで、応募者のタイムマネジメントや優先順位付けのスキルを探ります。彼らがどのようにして多様なタスクを効率的に処理し、期限内に成果を出してきたかが評価の対象となります。

これらの質問は、学生が自己の目標を設定し、それを実現するための具体的な手順をどういった方法で計画できるかを見極めるのに役立ちます。企業としては、計画性が高く、自己管理能力に優れた人材を見つけ出すことが、効率的で生産性の高い職場の構築に繋がります。

どれくらい自己理解をしているか確かめる質問

新卒採用の面接で応募者の自己理解を評価するための質問は、その人が自分自身の長所や短所、価値観、動機付けについてどれだけ深く認識しているかを探るものです。たとえば、「あなたの最大の強みと弱みは何ですか?」という質問は非常に一般的ですが、応募者が自己の性質やスキルをどれだけ正確に評価できるかを見るのに役立ちます。この質問では、応募者が自己の弱点を認め、それを改善するためにどのような努力をしているかも評価の対象となります。

また、「過去に失敗した経験を教えてください。その時、どのような教訓を得ましたか?」と尋ねることで、応募者が自己の失敗から学ぶ能力や、困難な状況にどのように対処するかが明らかになります。この質問は、応募者が自己の行動を振り返り、成長のためにどのような反省をしているかを理解するのに適しています。

これらの質問は、応募者が自分自身についてどれだけ洞察を持っており、自己評価をどのように行っているかを見極めるのに役立ちます。面接官はこれらの回答を通じて、応募者の自己認識の深さ、自己批評の能力、そして個人的な成長への取り組み姿勢を評価することができます。

素直さがあるかどうか確かめる質問

新卒採用の面接で応募者の素直さを確認するための質問は、その人がどれだけ率直に自己の意見や経験を共有し、フィードバックを受け入れる姿勢があるかを探るものです。例えば、「最後に誰かから指摘を受けたことは何ですか、そしてそれにどのように対応しましたか?」という質問は、応募者が批判的な意見や指導をどのように受け止め、それを自己改善にどう結びつけたかを探ります。この質問は、応募者がフィードバックを素直に受け入れることができるかどうかを示す指標となります。

また、「自分が間違えたと気づいた時、どのような対応をしますか?」という質問も有効です。この質問は、応募者が自己の過ちを認めることができるか、そしてその後どのようにして問題を解決しようとするかを探ります。応募者の回答からは、自己認識の正確性や問題解決への積極的な取り組みが見えてきます。

これらの質問によって、学生がどれだけ素直さを持ち合わせているか、自己と向き合い、他者との関係を築く上でどれだけオープンであるかを見極めることができます。素直な人材は、学びや成長の機会を最大限に活用し、組織内での適応や協力的な関係構築においても力を発揮することができます。

新卒採用の面接をするうえで気を付けるべきポイント

自社の求める人材なのかどうかを確かめるために質問する

新卒採用の面接では、自社の求める人材かどうかを確かめるために質問することが重要です。企業にはそれぞれ特有の文化や価値観、求めるスキルセットがあり、面接はこれらに合致する候補者を選別するために重要です。質問を通じて、応募者の価値観、動機、スキル、そして将来のキャリアプランが企業の長期的な目標や期待とどれだけ一致しているかを見極めることが必要です。

例えば、企業文化に合うかを見極めるためには、「当社のミッションについてどのように感じましたか?」といった質問が有効です。これにより、候補者が事前に企業について調査を行っているか、またその文化に対してポジティブな印象を持っているかが分かります。

さらに、具体的な業務に対する適性を評価するために、「この職種に応募した理由は何ですか?」「この職種の業務でどのように貢献できると思いますか?」と問うことで、応募者が職務内容を理解し、それに対してどのような価値を提供できるかを把握できます。

また、企業の将来的な目標と候補者のキャリアビションが一致しているかを探るために、「当社でのキャリアで達成したいことは何ですか?」といった質問も重要です。これにより、応募者が自社で長期的に働く意欲とその理由を明らかにできます。

これらの質問を通じて、候補者が単に技術的な能力を有しているだけでなく、会社の文化、倫理観、そして将来のビジョンにマッチしているかどうかを評価することができます。適切な質問を設計し実施することで、採用プロセスの効率を向上させ、企業の価値と目標に共鳴する人材を確保することが可能となります。

優秀だから採用したい、ではなく、あくまで自社に向いているかで判断する

新卒採用の面接を行う際には、候補者が優秀であることは重要ですが、それ以上に自社の文化や価値観に適合するかどうかを見極めることが不可欠です。多くの企業が陥りがちな誤りは、単にスキルや成績が優れているために候補者を採用することですが、これでは長期的な成功は保証されません。適切な人材を選ぶためには、候補者が会社の使命と目標に共感し、組織の中で活躍できるかどうかを確認する必要があります。

これらの点に注意を払うことで、面接官は候補者が単に技術的な能力が高いだけでなく、会社の将来に価値を加えることができるかどうかをより深く理解することができます。これは、長期的な組織の成功と個々の従業員の職務満足度の向上につながります。

学生が質問に答えやすい雰囲気を作る

新卒採用の面接では、学生が質問に答えやすい雰囲気を作ることが非常に重要です。これにより、応募者は緊張をほぐして自分の本当の能力や性格を表現できるようになります。まず、面接を始める際には温かく迎えることが大切です。面接官が笑顔で挨拶し、簡単な自己紹介をすることで、面接の場が和やかになります。このような小さなジェスチャーが、応募者をリラックスさせるのに役立ちます。

また、応募者が答えを考える時間を十分に与えることも重要です。急かすことなく、応募者が考えをまとめるのを待つことで、彼らが持っているアイディアや意見をしっかりと表現することができます。面接中には応募者に対して肯定的なフィードバックや共感の表現をすることも、安心感を与えるのに役立ちます。これにより、応募者は自分の話が理解され、価値があると感じることができます。

これらの配慮を行うことで、新卒採用の面接はより有意義なものとなり、応募者が自身の最良の面を見せることが可能になります。それにより、企業は真に適した候補者を見極めることができるでしょう。

一つの回答に対して「なぜそうしたのか」「どうしてそう思ったのか」と深堀する

新卒採用の面接において、応募者の回答を深掘りすることは非常に重要です。これにより、応募者の考え方、意思決定プロセス、そしてその背後にある価値観や動機が明らかになります。たとえば、応募者があるプロジェクトや過去の経験について話した際に、「なぜそのアプローチを選んだのか?」や「どのような考えがその決断に繋がったのか?」と質問することで、その人がどのように情報を処理し、問題に対処するかが詳細にわかります。

このように具体的な理由や思考プロセスを尋ねることで、面接官は応募者がただ表面的な答えを用意しているのではなく、深い理解と洞察を持って行動しているかを判断することができます。また、このアプローチは応募者の自己反省の能力や自己認識の度合いも測ることができるため、彼らが将来的にどのように成長し、適応していくかの兆しも見ることができます。

さらに、深堀する質問は応募者が過去の経験から学んだ教訓やそれにどのように対応したかを掘り下げるのにも役立ちます。これは特に、応募者が挑戦的な状況や失敗からどのように立ち直り、改善策を見つけたかを理解するのに重要です。このプロセスを通じて、応募者がどれだけ成長意欲を持ち、将来的な課題にどう対応するかが予測できます。

このように応募者の回答を深堀りすることは、彼らの真の能力と性格を理解する上で不可欠であり、その人が組織に適合するかどうかをより正確に評価する手助けとなります。面接官としては、これらの質問を通じて応募者の回答に含まれる内容をより深く掘り下げ、全体的な評価に繋げることが求められます。

面接官も学生から評価されていると意識してふるまう

新卒採用の面接において、面接官が学生からも評価されているという意識を持つことは、効果的な採用プロセスにおいて非常に重要です。面接は一方通行の評価だけでなく、学生が企業を知り、職場環境やチームの雰囲気を感じ取る機会でもあります。面接官がプロフェッショナルでありながらも親しみやすい態度で臨むことで、学生は企業に対して良い印象を持つことができます。

まず、面接官は礼儀正しく、尊敬の念を示すことが求められます。学生に対して敬意を持って接することで、企業の文化が候補者にとって魅力的なものであることを示すことができます。また、質問に対する答えや反応を丁寧に聞き、適切なフィードバックを提供することも重要です。これにより、面接が対話として成立し、学生が自らを表現しやすい環境が整います。

さらに、面接官は企業の使命や価値観を明確に伝え、どのようにして個々の従業員がそのビジョンに貢献しているかを具体的に示すべきです。これにより、学生は企業の目標や文化に自分自身を位置づけ、将来的に企業とどのように成長していけるかをイメージすることができます。

また、面接官が開放的で質問に対して正直かつ詳細な答えを提供することも、信頼感を築く上で非常に効果的です。学生が企業やその業務について質問した場合、透明性を持って答えることで、企業が誠実であるという印象を与えることができます。

面接官が応募者のキャリアに真剣に関心を持ち、彼らの長期的な成功を支援する意志があることを示すことが重要です。これにより、学生は自分が価値を認められ、サポートされる環境にいると感じることができます。

これらのポイントを意識することで、面接官は学生に対して企業の良さを最大限にアピールし、才能ある新卒者が入社を希望する理由を提供することができます。

面接時にしてはいけない質問を確認しておく

新卒採用の面接を行う際には、法律的および倫理的な観点から不適切とされる質問を避けることが重要です。これには個人のプライバシーに関わる質問や差別につながる可能性のある質問が含まれます。例えば、宗教、性的指向、婚姻状況、健康状態に関する直接的な質問などです。

具体的には、「あなたはどの国籍ですか?」といった質問は個人の民族や宗教に関わるため不適切です。これらは候補者を差別する可能性があるため、仕事の能力や資格とは無関係な情報を求めることになります。

また、「結婚していますか?」「子どもを持つ予定は?」といった質問も不適切です。これらの質問は家庭状況に関わるもので、採用判断の基準としては不適切であり、性別に基づく差別につながる恐れがあります。

健康に関する質問も、「健康上の問題を抱えていますか?」と直接尋ねるのは避けるべきです。ただし、職務遂行に必要な身体的条件を満たしているかを確認するために、「この職務を行う上で健康上の支障はありますか?」という形で尋ねることは許される場合があります。

これらの質問を避けることは、候補者に対して公平な評価を行うため、また企業が法的な問題に巻き込まれることを防ぐために不可欠です。面接官としては、職務に直接関連する能力やスキル、経験に焦点を当てた質問を心掛けることが求められます。これにより、全ての候補者に平等なチャンスを提供し、企業の品位と公正な評価基準を維持することができます。

まとめ   

新卒採用の面接は、未来の人材を発掘し、企業文化に適合する候補者を見つけるための重要なプロセスです。このプロセスは、まず面接の流れの理解から始まり、そこから具体的な質問を通じて学生のスキル、性格、価値観を評価し、最終的には面接を通じて応募者と企業の相互の適合性を確認することを目指します。面接では、候補者の過去の経験、将来の野望、職務への適性などを見極めます。これにより、企業は応募者が提供できる独自の価値と、組織内で成功するために必要な特性を理解することができます。

また、面接官は候補者に公平かつ敬意を持って接すること、自社の求める人材かどうかを正確に評価するための適切な質問を準備することが求められます。不適切な質問を避け、プロフェッショナルな態度で臨むことで、応募者は安心して自己を表現できる環境が整います。

このように、新卒採用の面接では、面接の流れをスムーズに進めること、効果的な質問を行うこと、そして面接時の適切な対応が求められます。これらを適切に実行することで、企業は真に価値ある人材を見極め、採用することができます。

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