リクルーティング ピックアップ 公開日:2024/03/29 更新日:2024/03/29

人事を悩ませる「オヤカク」対策…辞退やトラブルを防ぐためのポイント

オヤカクとは、「当社への入社を親は承諾しているか」を確認することを指します。 当記事では、オヤカクのメリット、実際の成功事例や、オヤカクの簡単な導入方法について、お伝えします。


「オヤカク」とは?

「当社への入社を親は承諾しているか」を確認すること

採用活動において、「オカヤク」という概念は、応募者の家族、特に親の意見を重視する日本独特の風土から来ています。多くの場合、特に新卒採用において、企業は応募者だけでなく、その家族、特に親の支持も得たいと考えます。これは、長期的なキャリア形成を支援する上で家族の理解と支持が不可欠だと考えられているためです。

この文脈で、採用過程において「当社への入社を親は承諾しているか」を確認することは、応募者が家族背景を含めて安定した状況で仕事を始められるかどうかを把握するために重要です。また、親の承諾を得ることは、応募者が将来的に直面するかもしれない困難や挑戦に対しても、家族からのサポートを受けやすくなるという意味もあります。このプロセスは、企業としても応募者とその家族との信頼関係を築く良い機会となり得ます。

ただし、このようなアプローチは文化的背景によって受け取られ方が異なるため、採用担当者はセンシティブかつ慎重に対応する必要があります。特に多様性を重視する現代社会では、家族構成や価値観の違いを尊重し、個人の意志決定を最優先に考えることが求められています。そのため、このプロセスを進める際には、応募者のプライバシーに配慮し、その意向を最優先にすることが大切です。

なぜ「オヤカク」が行われるようになったのか?

親に反対されたことを理由に辞退が発生するため

「オヤカク」とは、就職活動において親の意向が強く反映される現象のことで、この背景にはいくつかの社会的要因が関係しています。まず、少子化の進行はこの現象を強化しています。家庭に子どもが少ないため、その一人一人に対する親の期待値が非常に高まっており、親は子どもの将来に対してより一層関心を持ち、関わりを強めようとします。このことから、就職という人生の大きな節目において、親が子どもの選択に積極的に関わるようになったのです。

さらに、親世代の価値観も大きく影響しています。多くの親世代は、大手企業に就職することが安定と成功の証とされてきました。そのため、親は子どもに対しても、安定した大企業への就職を望む傾向にあります。これらの価値観は、時代が変わっても根強く残り、子どものキャリア選択に大きな影響を与えることがあります。

これらの背景から、「オヤカク」が行われるようになったのは、親が子どもの就職先に対して積極的に関与し、時には自分たちの価値観を押し付けることもあるためです。そして、親の反対を理由に就職活動を辞退するケースが発生するのは、この親からの圧力が原因です。企業側も、入社後に親の反対など家庭内の問題で退職されることを避けたいため、事前に親の意向を確認することがあります。

このような状況は、企業と応募者双方にとって、予期せぬトラブルを避け、スムーズな採用活動を行うために重要なプロセスとなっています。ただし、このプロセスが応募者の自立性や多様性を尊重する現代社会の価値観とどのように調和するかは、引き続き注目される課題です。

「オヤカク」の対応例

会社案内を親宛に送付する

「オヤカク」への対応策として、企業が会社案内を応募者の親宛に送付することは、有効なアプローチの一つです。この方法は、企業が応募者だけでなくその家族に対しても理解を深めてもらい、安心感を提供することを目的としています。親が子どもの就職活動に大きな関心を持つ現代において、企業から直接情報が届くことで、親はその企業がどのような価値観を持ち、どのような環境であるのかを理解することができます。

このアプローチにより、親は企業の事業内容、経営理念、福利厚生、キャリアパスなど、子どもが将来働く環境について包括的な情報を手に入れることができます。それによって、親は安心して子どもの就職を支持することが可能になり、応募者と企業の間での信頼関係の構築にも寄与します。

また、企業にとっても、自社の理念や魅力を直接家族に伝えることで、優秀な人材を引きつけ、長期的に働いてもらうための土台を築くことができます。特に家族のサポートが仕事のモチベーションや継続に大きく影響すると考えられる場合、このような取り組みは非常に重要です。

しかし、このような取り組みを行う際には、応募者のプライバシーや個人の自立を尊重することが不可欠です。応募者に対して事前に同意を求めるなど、適切な配慮が必要です。親への直接的なアプローチが、応募者とその家族にとってポジティブな経験となるよう、慎重な実施が求められます。

親向けの企業訪問会を実施する

「オヤカク」への対応として親向けの企業訪問会を実施することは、企業が応募者だけでなくその家族、特に親に対しても積極的にアプローチを取る採用戦略です。この取り組みは、親が子どもの就職活動において重要な役割を果たす日本の文化に根ざしています。親向けの企業訪問会を通じて、企業は直接親に対して会社の理念、業績、労働環境、福利厚生や将来性について説明する機会を持ちます。これにより、企業は親の疑問や不安を直接解消することが可能となり、応募者が安心して入社できるようなサポート体制を構築します。

この種の訪問会では、通常、企業の代表者や人事担当者がプレゼンテーションを行い、その後のQ&Aセッションで親からの質問に答えます。また、場合によっては、実際に働いている社員やその家族が参加して、実体験に基づく話をすることもあり、よりリアルな企業のイメージを親に提供します。

企業にとって、親向けの訪問会は、自社を正確に理解してもらい、応募者とその家族からの信頼を獲得する絶好のチャンスです。親が企業に対して持つかもしれない不安や誤解を解消し、企業文化や将来性、成長機会を直接伝えることで、応募者が企業を選ぶ際の大きな後押しとなります。

このような取り組みは、特に若手社員の長期的な定着を目指す企業にとって重要であり、親と企業との間に良好な関係を築くことができます。しかし、実施にあたっては、応募者のプライバシーを尊重し、参加を強制しないなど、適切な配慮が必要です。親を巻き込んだ採用プロセスは、応募者にとっても、企業にとっても、より良いマッチングを促進するための一つの手段となり得ます。

ご挨拶の電話をする

「オヤカク」の文化の中で、採用プロセスにおける応募者の親へのご挨拶の電話は、企業と応募者の家族との間に信頼関係を築く重要な一歩となります。このアプローチは、企業が応募者だけでなくその家族に対しても配慮していることを示し、親が子どもの就職先を安心して受け入れられるようにするためのものです。この電話では、主に人事担当者が応募者の親に対して、応募者が企業の採用プロセスを進んでいること、企業が提供する職場環境や福利厚生、成長機会について簡単に説明します。また、応募者が企業でどのような役割を果たすことが期待されているか、そしてそのために企業がどのようなサポートを提供するかについても触れることがあります。

この電話の主な目的は、応募者の家族が抱える不安や疑問を解消し、企業への理解と信頼を深めることです。親が直接企業から情報を得ることで、親子間での就職に関するコミュニケーションが促進され、応募者のキャリア選択をより深くサポートすることが可能になります。

しかし、このようなアプローチを行う際には、応募者の同意を得ることが極めて重要です。プライバシーの観点から、応募者が家族に連絡を取ることに同意しているかを確認し、その上で適切な方法とタイミングで連絡を行います。また、電話をする際には、礼儀正しく、かつ親の立場を尊重することが求められます。これは、企業が単に応募者を評価するだけでなく、応募者とその家族を大切にする文化を持っていることを示す機会でもあります。

内定式の写真を親向けに送る

「オヤカク」への対応の一環として、内定式の写真を親向けに送る取り組みは、応募者とその家族に対する企業の配慮を示す貴重な手段です。内定式は、新しい職場への第一歩を踏み出す重要なイベントであり、この写真を送ることにより、応募者が新たなスタートを切る瞬間を親と共有することができます。これは、企業が応募者だけでなく、その家族に対しても開かれており、一緒に成長していきたいという意思を強く示す行為です。

このプロセスにより、親は子どもが新しい環境で歓迎され、尊重されていることを目の当たりにし、企業に対する信頼と安心感を深めることができます。また、応募者自身も、自分の大切な人々が自分のキャリアの節目を祝福してくれることを実感でき、ポジティブなスタートを切ることができます。企業としては、このようなアクションを通じて、新入社員とその家族との間に強い絆を築くことができるのです。

内定式の写真を送ることは、ただ応募者の家族に企業からの挨拶をするだけでなく、企業が応募者の人生における重要な瞬間を大切に思い、それを家族と共有したいと考えていることを示します。このアプローチは、企業の人間的な側面を強調し、応募者およびその家族に対する深い配慮を表現するものです。

自社製品と手書きの手紙を送る

「オヤカク」対策の一環として、採用活動において自社製品と手書きの手紙を応募者の親へ送る取り組みは、企業からの温かみのあるパーソナルなアプローチを表すものです。この方法は、企業が単に応募者に対してのみならず、その家族に対しても関心を持ち、配慮していることを示すことができます。自社製品を送ることで、企業は自身の事業内容や製品の質を直接親に体験してもらう機会を提供し、手書きの手紙によっては、企業の人間的な側面や家族への感謝の意を表現します。

手紙では、応募者の採用過程における成果や参加への感謝、企業の価値観や社員として期待する未来のビジョンについて触れることができます。このような個人的で心のこもったメッセージは、応募者だけでなく、その家族にとっても企業からの肯定的な印象を与えることに繋がります。特に親にとっては、自分の子どもが安心して働ける職場環境にあると感じることができれば、企業への信頼が深まります。

自社製品の送付は、応募者の親が企業の事業や製品に直接触れることができるため、企業の強みや魅力をより深く理解することに繋がります。また、企業が提供する価値や社会への貢献についても伝えることができ、親が企業を単なる就職先としてではなく、社会の一員としての役割を担う組織として認識することを助けます。

まとめ

「オヤカク」による辞退やトラブルを防ぐためには、コミュニケーションの透明性と応募者及びその家族への配慮が鍵となります。まず、採用プロセスの初期段階で応募者に対して、企業文化や仕事内容、キャリアパスに関する詳細な情報を提供し、明確な期待値を設定することが重要です。これにより、応募者自身が自己との適合性を正確に判断できるようになります。

次に、応募者の家族、特に親との良好な関係構築を心がけることです。例えば、企業案内や製品サンプルの送付、親向けの説明会の開催などを通じて、企業が提供する価値と安心感を家族にも伝えることが効果的です。しかし、この際、応募者のプライバシーと意向を尊重し、その同意を得ることが不可欠です。

最後に、企業は応募者およびその家族からの疑問や懸念に対して、迅速かつ丁寧に対応することが求められます。これらの取り組みを通じて、企業と応募者、そしてその家族との間で信頼関係を築くことができれば、「オヤカク」による辞退やトラブルのリスクを大幅に減少させることが可能になります。


「オヤカク」対策など辞退率の改善に関するお問い合わせはこちらから▶

採用業務を改善したいけど、何からすればいいか、わからない。
ナンバーズは人事・採用の課題をトータルサポート!まずは私たちにご相談ください。





本コラムで取り上げている企業課題に関するご相談や、
弊社サービスに関するご質問などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。




▼お客様の採用課題を解決するナンバーズのRPO「採用業務最適化サービス」

▼お客様のあらゆるコール業務に対応するナンバーズのBPO「コールセンターサービス」

▼就職活動課題を解決するナンバーズの大学生向け就活支援「自力をつける就活プロジェクト」

▼人材紹介をフル活用して採用活動を最適化するナンバーズのANS「母集団形成の最大化サービス」

筆者:ナンバーズ株式会社

採用コンサルティングや、実務支援である RPO を年間 500 社以上の顧客に提供しています。年間採用規模1,000名を超える採用から、5名の厳選採用まで、最適な採用戦略策定・オペレーションを提供いたします。当社の「最高のCX(Candidate Experience:応募者体験)を追求する」という独自のメソッドで採用成功まで徹底伴走いたします。

約3分で採用活動課題を明確化!NUMBERZ 採用力診断

  • 自社の採用方法が
    最適なものなのか確かめたい
  • 昨年度採用の振り返り、
    採用施策の検討ができていない
  • 採用がうまくいっていないと感じるが、改善点が分からない

様々な採用課題の解決策をご提案いたします。