母集団形成 ピックアップ 公開日:2025/03/14 更新日:2025/03/14

マイナビとリクナビの違いを徹底解説!自社に最適な採用サービスの選び方

新卒採用活動において、リクナビとマイナビは多くの企業や学生が利用する代表的なナビサイトです。 しかし、それぞれの特徴や提供されるサービス内容には違いがあり、自社の採用戦略やターゲットに合致した選択が必要となります。 本記事では、リクナビ・マイナビの基本情報や特長、機能面での違いに加え、イベントや料金体系についても詳しく解説し、自社に適したサービスを選ぶためのポイントをご紹介します。

マイナビ・リクナビの基本情報比較

就職活動を支える二大サービスであるマイナビとリクナビ。それぞれのデータを基に、掲載社数や登録学生数の違いを比較し、採用活動における活用方法を考察します。

掲載社数と登録学生数の比較

まずは、マイナビとリクナビの2026年度プレサイトのデータを比較してみましょう。

掲載企業数・登録学生数ともに増加傾向にありますが、傾向に違いが見られます。

マイナビは掲載企業数が多く、全国規模での採用に適しています。

プレサイトでは、登録学生の約80%以上がイベントに参加しています。
この段階で約60%の学生が志望企業を見つける動きがあり、年々新卒採用の早期化が進んでいる現状を反映しています。プレサイト期間中に接点を持てるかどうかが、その後の採用活動を左右する重要なポイントです。

一方で、リクナビは登録学生数の増加が低く見えます。その分1社あたりの登録学生数が多くなることが期待でき、各企業ごとに集客が見込めます。

また、プレサイトでは、インターンシップに参加した会員の割合が前年同期比で約105%に上昇しています。特に本サイトオープン直後における学生のアクションが最も活発であり、この時期における企業との接点強化が重要とされています。
そのため、プレサイト期には、インターンシップ参加をきっかけに企業を深く理解し、選考段階へと進む学生が増えています。

掲載企業の特徴とエリアの違い

マイナビとリクナビの大きな違いは、掲載企業の特徴やエリアの対応に現れています。

マイナビは地方密着型の企業を多く掲載し、地方大学生をターゲットにする企業にも対応しています。地域ごとの特集やイベントが充実しているため、地方採用を強化したい企業に適しています。

一方、リクナビは首都圏や大都市圏に強く、大手企業や全国規模の企業が多く掲載されています。
学生にとって知名度の高い企業が多いため、首都圏を中心に採用活動を展開したい企業にとっては有力な選択肢です。

マイナビ・リクナビの特徴比較

就職活動を始める学生にとって、マイナビとリクナビは欠かせない情報源です。両サイトの特徴を深く理解することで、自社の採用活動を最適化し、ターゲットとなる学生層に効果的にアプローチする方法を見つけることができます。

ここでは、掲載企業、登録学生、イベントの観点から両サービスの特徴を比較します。

掲載企業の特徴比較

ここで、より詳細にマイナビとリクナビに掲載されている企業を比較してみましょう。

掲載企業の違い

マイナビでは約30,000社が掲載されており、大手企業から中小企業、ベンチャー企業まで多岐に渡ります。
また、地方に強みを持つ企業や、地方拠点のある企業も多く掲載されているため、地方志向の学生にとって有利な求人情報が豊富です。
特に総合商社や大手メーカー、金融、IT、コンサルティング企業など、多くの人気業界の求人が充実しています。

一方、リクナビは約11,000社の掲載があります。
日本の上場企業や大手企業グループが多く利用しているため、全国規模で展開している求人が多数掲載されています。
特に理系分野(機電系、建築・土木系、化学系)に特化した求人が多く、技術職の採用に適しています。

企業のアピール方法

マイナビは「会社特徴アピール画像」などを通じて、企業の社風やオフィス環境を視覚的に訴求が可能です。これにより、学生は企業の雰囲気を直感的に理解しやすくなります。

一方、リクナビでは、企業が「PRポイント」を強調できる仕組みを提供しています。
PRポイントは、選択・設定の数が87分類・1,086項目もあります。
専攻や資格、スキルなどだけでなく、学生の考え方や行動の特徴企業の組織や人の特徴など、言語化が難しいものも選択・設定が可能です。

学生も登録時にPRポイントを設定できるため、企業がその情報を活用してターゲット学生に的確にアプローチが可能です。
また、お互いが設定したPRポイントがマッチすると、スカウト受信画面で表示されるため、学生の納得感を高め、スカウトへのアクションを促すことができます。

登録学生の特徴比較

次に、登録している学生の特徴を見ていきましょう。

マイナビはインターンシップやキャリア形成を重視する学生が多く登録しており、学生の約80%以上がインターンシップに参加しています。

一方、リクナビはその規模の大きさから多くの学生をカバーしており、特にスカウト機能やDM配信機能を活用した企業アプローチが強化されています。
そのため、約30%の学生がスカウトなどの「ダイレクトリクルーティングサービス」をきっかけにエントリーをしています。

学生データ活用の違い

マイナビでは、学生が複数のテーマに基づいて自己PRを登録できる仕組みを導入しています。
さらに、「選考特徴アイコン&ラインマーカー機能」により、学生の活動履歴や志向を分析し、最適なアプローチを行える点が特徴です。
これにより、学生一人ひとりにカスタマイズされた接触が可能となります。

一方、リクナビでは、学生が会員登録時にPRポイントやスキルを登録する仕組みがあります。
これにより、企業は学生の詳細データを基にターゲティングを行い、スカウトやDMを送ることが可能です。例えば、特定の資格や経験を持つ学生に絞って効率的にアプローチできます。

イベントの特徴比較

マイナビとリクナビが提供するイベントも、それぞれ異なる強みを持っています。

マイナビは、学生が企業と直接出会える機会を提供するため、多種多様なイベントを開催しています。インターンシップ説明会や会社説明会が特に人気で、学生が企業を深く理解する場となっています。
さらに、イベント専用のホームページや告知メール、ポスターなどを活用し、学生に対する幅広いアプローチを実現しています。

例えば、地方企業がターゲットとする地域の大学生を集めたイベントや、業種ごとの特化型イベントを定期的に開催しており、地域密着型の採用活動に適しています。

リクナビのイベントは、学生と企業のマッチングを重視した構成が特徴です。
全国規模のイベントが多く、大手企業との接点を持ちやすいだけでなく、特定のスキルや業界に特化したイベントを活用することで、ターゲット層の学生と効率的に出会えることができます。

他にも、ターゲット型イベントも開催されています。
データ分析を活用し、特定のスキルや資格を持つ学生を対象にしたイベントで、これにより企業と学生双方のニーズに合わせたマッチングが可能です。

マイナビ・リクナビのコンテンツ比較

両サイトは、採用支援サイトや求人情報の提供、オプション機能、DMやスカウトメールなど、多彩なコンテンツで企業の採用活動を支援しています。それぞれの特徴を比較してみましょう。

就職サイト内の企業情報・求人情報の比較

マイナビとリクナビは、それぞれ異なる特徴を持つ求人情報を提供しており、掲載内容や検索機能に違いがあります。

マイナビは学生が企業の雰囲気を直感的に理解できる点が魅力となっており、
企業の基本情報や社風、オフィスの様子を画像や動画で視覚的に訴求するコンテンツが充実しています。

リクナビの求人情報には、条件や待遇が明確に整理されており、実用的な情報を効率的に収集することが可能です。また、検索結果には「面接確約アイコン」や「説明会・イベント招待アイコン」を表示するなど、学生が企業情報を発見しやすい仕組みが整っています。

両サイトとも企業の概要、事業内容、採用情報などを提供していますが、マイナビは視覚的に訴求する情報が多く、リクナビは行動履歴に基づく最適化された情報提供が強みです。

就職サイトオプションの比較

両サイトとも基本的な求人掲載に加え、オプションサービスを提供し、企業の採用活動をサポートしています。

マイナビは、学生の自己PRや志向情報を活用した「ハイブリッドDM」や「スカウトメール」が特徴です。企業の採用ニーズに合った学生に高精度でアプローチできます。
また、スカウトメール機能には選考特徴アイコンやラインマーカー機能が搭載されており、スカウトのマッチング精度をより高めることができます。

一方、リクナビでは、学生の行動履歴を基に「スカウト」や「DM」機能を活用し、自動的に学生にアプローチできます。また、特集ページや特別導線によって学生が企業情報を発見しやすい仕組みを整えています。
行動履歴データベースを基にしたアプローチにより、学生の関心に基づいたターゲティングが可能です。

マイナビ・リクナビのインターンシップサイト比較

インターンシップは、企業と学生が互いに理解を深める重要な機会です。
マイナビとリクナビは、双方とも豊富なインターンシップ情報を提供し、学生の就職活動を支援しています。それぞれの特徴を比較し、インターンシップ掲載情報やイベント開催時期、料金について詳しく見ていきましょう。

インターンシップ掲載情報の比較

マイナビは約22,000件、リクナビには約9,000件のインターンシップ情報が掲載されています。マイナビは、リクナビよりも多い情報を提供しており、特に幅広い業種とプログラム形式に対応しています。

はじめにマイナビでは、インターンシッププログラムに加え、短期キャリア教育プログラムである「オープン・カンパニー」の情報も掲載しています。これにより、学生は長期的なキャリア形成だけでなく、短期的な業界理解を深める機会を得ることができます。
また、オンライン・短期・長期など形式別の検索機能も充実しており、学生が自分に合ったプログラムを見つけやすい仕様となっています。

続いてリクナビでは、「5日以上の就業体験」を伴うプログラムに特化しており、学生が実務を通じてスキルや業界知識を得る機会を提供しています。
また、リクナビのサイトではコースごとに最大50画面まで情報を掲載できるため、企業はプログラムの具体的な内容を学生に伝えることが可能です。

イベント開催時期や料金の比較

マイナビとリクナビは、それぞれ年間を通じてインターンシップ関連のイベントを開催しています。イベントの開催時期や企業の参加料金にも違いが見られます。

マイナビは、春に「マイナビインターンシップフェア」を開催し、多くの学生が企業と初接触する場を提供しています。また、秋には「マイナビ就活EXPO」を開催し、企業と学生のマッチングを支援しています。

リクナビでは、春に 「リクナビインターンシップフェア」を開催し、6月から9月末までは、プレサイト期間中のサマーインターンシップを展開しています。
さらに、10月から翌年2月はオータム/ウィンターインターンシップを実施しています。
リクナビのイベントスケジュールは、プレサイト期間を活用した早期開催が特徴で、学生が初期段階からインターンシップを検討する環境を提供しています。

学生は、両サイトのイベントは基本的に無料で参加可能です。ただし、事前登録や抽選が必要な場合があります。

一方、企業向けの掲載料金は、プランや特集内容によって異なります。

マイナビは、サマーインターンシップ・オータム/ウィンターインターンシップそれぞれに料金が発生し、特集やプログラム内容に応じた柔軟なプランが用意されています。
リクナビは複数のコース掲載や特別導線の利用が可能で、プランごとに料金が異なります。

マイナビ・リクナビの料金比較

採用活動を効果的に進めるためには、コストパフォーマンスも重要な要素です。
マイナビとリクナビはそれぞれ異なる料金プランを提供しており、企業の採用ニーズや予算に応じて選択可能です。以下に、両サービスの料金体系とオプションサービスを比較します。

料金の比較

マイナビの料金プランは、企業の採用活動に必要な基本的なサービスから、ハイブリッドDMや録画配信型WEBセミナーなど、カスタマイズ性が高いオプションが魅力です。
また、イベントや広告掲載も柔軟に対応可能です。

一方でリクナビは、企業の規模や採用戦略に応じて選択できるよう、さまざまなプランを用意しています。
行動データを活用したターゲティングに強みを持っており、特に理系学生向けプランやDM配信パッケージが充実しています。

両サービスの料金と特徴を比較することで、自社の採用戦略やターゲット層に最適なプランを選択できます。

まとめ

採用活動において、マイナビとリクナビはどちらも日本を代表する主要な就職情報サイトです。
それぞれが持つ特徴を理解し、自社の採用ニーズや予算、採用戦略に応じて適切なサービスを選択することが重要です。

どちらのサービスを選ぶべきか

コストと柔軟性の違い
採用活動のコストは、企業にとって重要な判断材料の一つです。

マイナビは、料金がやや高めですが、豊富なオプションを活用することで、採用活動をより柔軟に展開できます。特定の学生層に深くアプローチしたい企業や、企業のブランドイメージを強く訴求したい企業に向いています。

リクナビは、料金プランが比較的リーズナブルであり、コストを抑えながら広範囲の学生にアプローチしたい企業に適しています。特に、大規模な採用活動を予定している企業にとっては、コストパフォーマンスの良さが魅力です。

登録学生の特性
両サイトとも新卒採用に特化していますが、登録している学生の特徴には違いがあります。

マイナビは、文系学生や地方大学の学生に強く、インターンシップの参加率が高いことが特徴です。キャリア形成に積極的な学生が多いため、インターンシップを活用しながら長期的な関係を築く採用活動に向いています。

リクナビは、理系や工学系の学生に強く、特にIT・通信業や製造業を志望する学生の登録が多い傾向にあります。全国規模で理系学生を採用したい企業にとって、有力な選択肢となります。

採用支援機能の違い
それぞれのサービスが提供する機能の違いを理解することも、適切な選択をする上で重要です。

マイナビは、インターンシップやオープン・カンパニーといったキャリア形成プログラムが充実しており、学生との関係構築を重視する企業に適しています。また、企業の雰囲気やビジュアル面を訴求する機能が豊富で、企業文化を伝えながら採用活動を行いたい企業に向いています。

リクナビは、スカウトメールやDM配信などのダイレクトアプローチに強みを持ち、学生の行動履歴データを活用した精度の高いターゲティングが可能です。そのため、大規模採用や特定の層に効率的にアプローチしたい企業に適しています。

どちらを選ぶべきかのポイント
以下の基準をもとに、自社に適したサービスを選択するとよいでしょう。

リクナビとマイナビは、それぞれの特性に応じた強みを持っているため、自社の採用戦略やターゲット層に合ったサービスを選択することが重要です。

自社に合った採用サービスの選び方

採用ターゲットの明確化
自社が採用したい人材が文系・理系のどちらか、また全国的な採用を目指すのか、地域特化型で行うのかを明確にすることが第一歩です。例えば、地方での採用活動を強化したい場合はマイナビ、大都市圏や理系学生をターゲットにしたい場合はリクナビが適しています。

予算との兼ね合い
料金を抑えて多くの学生にアプローチしたい場合はリクナビが適しており、高精度なターゲティングや柔軟なオプションを活用したい場合はマイナビが有力な選択肢となります。

サービス内容とオプションの活用

  • リクナビ:DMやスカウトを活用し、行動履歴データを基にターゲットを絞った採用が可能。
  • マイナビ:インターンシップやオープン・カンパニーを通じて、学生との接点を増やし、長期的な関係を築くことができる。

企業の採用戦略に応じて、最も効果的な機能を活用することが重要です。

採用戦略に基づく選択
採用活動における優先事項を整理し、それに最も合致するサービスを選びましょう。

  • コストを最小限に抑えたいのか、それともオプションを活用して精度の高い採用を行いたいのか
  • 文系・地方大学生をターゲットにするのか、理系・都市圏の学生を優先するのか
  • 企業のブランド力や社風をアピールするのか、行動履歴を活用してターゲティングを強化するのか

採用の目的や優先順位を明確にすることで、より効果的なサービスの選択が可能になります。

サービスの併用を検討する
必ずしもどちらか一方を選ばなければならないわけではありません。
企業によっては、マイナビとリクナビを併用し、それぞれの強みを活かすことで、より広範囲の学生にリーチするという選択肢もあります。

たとえば、文系・地方大学生向けにマイナビを活用し、理系・都市圏の学生向けにリクナビを使うといった方法です。採用ターゲットに合わせた使い分けをすることで、より効果的な採用活動を実施できます。

結論

リクナビとマイナビは、それぞれ異なる強みを持つサービスです。
どちらを選ぶかは、自社の採用戦略やターゲット層、予算に応じて決定する必要があります。適切なサービスを選び、それを最大限に活用することで、より効果的な採用活動を実現しましょう。



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